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2025.04.13 お知らせ
小田中さんの型染ワークショップ開催しました◎
4月12日(土)、岩手県紫波町在住の型染め作家・小田中耕一さんによる「型染ワークショップ」を縁日で開催しました。
縁日石蔵で同日スタートした作品展「小田中耕一の仕事」に合わせての開催。
県内外から、小田中さんにお会いしたいという方々がワークショップに参加してくれました◎
今回のワークショップは小田中さんが準備してくれた型紙で、和紙のポストカードを染める体験。
どんな図案の型紙で染めるかは、当日のお楽しみにしていました。
ワークショップに向けて小田中さんが準備してくれた型紙がこちら

↑これが型紙

↑小田中さんが染めてきてくれた見本
宮沢賢治「鹿踊りのはじまり」の一場面を描いた図案です。
山に忘れられた手ぬぐいを鹿たちが取り囲み、これは生き物か何かじゃないか?「どこが口だか頭だか」と手ぬぐいをつついたり様子を伺い、遊ぶ場面。
小田中さんの描く鹿と文字がとても愛らしい図案です。
まずは型紙作りや染めがどんな工程で行われるのか、小田中さんの実演。

図案をなぞるように型紙を彫っていく。 モチーフがバラバラにならないように、部分的に「吊り」と言われるつなぎ部分を残しながら、流石という慣れた手付きで彫り進める小田中さん。

みなさん興味津々で、小田中さんにたくさん質問しながら説明を聞きました。
糊置きの工程も実演&少し体験。
もち米と糠、塩、石灰を練って作った糊を、型紙の上から和紙に刷っていきます。
この糊を置いた部分は色が染まらず白く残る部分。

↑黄色っぽく見えているところが糊がのった部分。糊が乾いたらこの上から染めつけます。

小田中さんが簡単そうにやって見せてくれた印象と裏腹に、やっぱり難しい。
今回染める和紙は、小田中さんが事前に糊置きをしてきてくれました。
ここから作業も本番。刷毛を使って顔料で色差しをしていきます。

色を差す順番や、刷り込み方を教わります

小田中さんの指南も受けながら
作業机は個性あふれる色でいっぱいに。
糊を落としてみないと仕上がりは見えないのでドキドキしながらも、みなさん大胆に思い切りよく染め進めました。
色差しのあとはみんなでランチを食べながら顔料が乾くのを待って、
午後はいよいよ「水元」という糊を洗い落とす工程へ。
もち米をベースに作られた糊はすぐには落ちないので、水に浸けてふやかします。
そして刷毛で優しく撫でるように糊を落とすと、、
カラフルな鹿たちがたくさん現れました◎

↑乾き待ちの鹿たち
とっても素敵な型染ポストカードが出来上がりました。
最後は小田中さん作品が覗く石蔵を背景に記念撮影。
小田中さんに教わりながら型染体験をする、とても貴重で楽しい時間になりました。
ご参加いただいたみなさん、小田中さん、ありがとうございました!
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小田中さんの作品展「小田中耕一の仕事」は5月11日(日)まで開催しています。
みなさんぜひご来場ください◯
作品展について詳しくはこちら