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2024.03.09 お知らせ

「まつろわぬうた」できました!


全国の郷土芸能や民俗音楽をフィールドワークしながら、ライブや創作活動を行う武徹太郎さん(馬喰町バンドリーダー)と共に、2023年お盆の岩手を約1週間、岩手のアイデンティティーを探究するフィールドワークを行いました。

各地の郷土芸能・お盆の風習・民話・信仰・蝦夷・縄文・伝統工芸など、岩手の足跡を辿り、武徹太郎の目に映った岩手の景色を表現した、音楽アニメーション「まつろわぬうた」がようやく出来上がりました。

かつて岩手に暮らし、自然と共に力強く生きた蝦夷(えみし)の足跡を尋ねると、今に生きる私たちの中にも岩手の誇るべきアイデンティティーの火種が今なお燃え続けているように感じます。

そんなことを傍で感じながら、「まつろわぬうた」を楽しんでいただけると嬉しいです。

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※武徹太郎コメント

これは、2023年の夏に岩手県一関市を拠点に1週間ほどフィールドワークして追いかけた蝦夷(えみし)達と彼らが古代に信仰したとされるアラハバキ(巨石神)の事をテーマにした作品です。

文献でも絵画でも正確な記録が殆ど残されていない蝦夷達のほんの少しの影を手探りして廻った幻のような夏が終わって、秋になって制作に取り掛かったものの、作業は遅々として進まずに季節だけは流れまして、2024年の2月末に何故か気温が35℃を超えるプノンペンでこの文章を書いています。

新興勢力だった大和の国に滅ぼされて歴史から姿を消した蝦夷達、まつろわぬ(したがわぬ)民と呼ばれた彼らの歌を作っているうちに、気がつくとこれは新しい時代、価値観、組織力に取って代わられたあらゆる少数派、現代に生きるあらゆる”まつろわぬ”命達へのファンレターだったのでした。

 

「まつろわぬうた」

作詞・曲・映像 / 武徹太郎
企画/ 縁日