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2024.10.10 お知らせ

ヘンバイバライ2024 -万物供養のまつり-

 

ヘンバイバライ2024を、今年も開催いたします。
岩手の自然と深く繋がり合う暮らしの中で、郷土芸能は当たり前に踊れてきました。
郷土芸能には、狩猟した獣への感謝、五穀豊穣、物故者供養、悪霊退散など、様々な意味や願いが込めまれています。
そんな郷土芸能の継承活動に、日頃から励まれる皆様に心から敬意を表します。
そして郷土芸能を取り巻く現状は、常に課題が山積しています。
そこで私たちは、芸能に触れたことがない方々、芸能や地域活動に携わっていてもなかなか意義が見出せない方々、仲間作りをしたい方などに向け、芸能の本質と郷土の魅力を伝えるための活動を行っています。
コロナ禍中に始めた「ヘンバイバライ(反閇祓)」というイベントは、郷土芸能の披露を通して、見せ方や応援の方法を提案したり、体験や食文化企画を交えるなど、実験的なチャレンジを行い、郷土芸能の持続可能性を考える場を提供しています。

 

ヘンバイバライ2024開催テーマ;『万物供養のまつり』

鹿踊り

万物供養を一つのルーツに持つシシオドリ。
芸能披露の場はあれども、鳥獣をはじめとした万物供養を目的として踊る機会は意外と少ないのが現状です。
ヘンバイバライ2024では、人も含めた鳥獣草木の畏敬と感謝を目的に、芸能披露を通して改めて自然からの恵や日頃の食への感謝を考える機会をシシオドリと共に作りたいと考えています。
芸能が今後末長く続くためには、現代社会における踊りの必要性も考えていかなければならないテーマです。
自然との調和が叫ばれる昨今、この「まつり」が暮らしの中で何気なく享受している自然の恵のありがたさを見つめ直す機会となれば、現代社会における芸能一つの役割も明確になり、芸能も今まで以上に力強く発展していけると考えています。

また芸能を観覧するだけではなく、衣装着用や踊り体験を通して芸能に深く入り込み理解を深めるワークショップも開催いたします。

 

イベント詳細について

日時:11月3日(日) 9:00〜15:00

場所:縁日(〒021-0041 一関市赤荻字笹谷275)

※雨天時:一関市山目市民センター 笹谷分館(予定)

参加:無料

内容:郷土芸能の披露と体験と食のイベント

 

スケジュール

9:00        焚き火開始

10:00         開会式

10:00〜11:30 食材調理(参加自由)

11:30       ハンギ開始(マオリ族の伝統料理)

12:00〜12:40  地ノ神鹿踊(演舞披露とWS)

13:00〜13:40  板沢しし踊り(演舞披露とWS)

13:45        閉会式

14:00     ハンギを食べる。(どなたでも無料でお召し上がりください)

 

主催:株式会社京屋染物店

協力:反閇払い実行委員会 Iwate the Last Frontier

協賛:みちのくコカ・コーラボトリング株式会社

 

◎出演芸能

●奥山行山流地ノ神鹿踊(岩手県奥州市江刺伊手)

代表:佐藤健

文政4(1821)年8月に、東磐井郡大東町(現一関市)の山口屋敷・喜左衛門から、伊手地ノ神の円蔵に伝授され、「行山流山口派」の代表格として現在に至っています。

岩手県南の仙台藩域に伝わる「太鼓踊系鹿踊」で、頭に鹿角、背中に竹竿に和紙を貼った「ササラ」と呼ばれるものを背負い、自ら太鼓を叩き唄います。ゆったりとした踊り方と細やかな足さばきが行山流山口派の古い特徴を残しており、鹿頭の重厚な造りや頭の後ろに垂れる長布(流し)の絵柄、袴の「熨斗、牡丹」文様などにもご注目ください。

昭和52(1977)年に旧江刺市の無形民俗文化財に指定されています。

※当日のワークショップでは、衣装着用体験を行います。

 

●遠野郷 板澤しし踊り保存会(岩手県遠野市上郷)

会長:佐々木 國允

伝習古文書によれば、弘化三年(1846)に南部公御城屋敷で踊るとの記録があり、それ以前から伝承されていたと思われる。

創始は田子助とその弟村助の両人(上郷村板澤)とされ、別名春日踊りとも称した。江戸時代後期に盛岡南部藩にある橋の渡り初めに踊った記録も残っている。

現在の踊りは、小堀遠州流庭園法の免許皆伝にて城中お抱え庭師であった創始者菊池田子助が、大迫村早池峰神社の庭園作りに出かけた折に、作造という者から巻物を譲り受け、書き写した巻物を殿様に献上した。

その際秘伝とされた絵図面三十六景の庭踊りは、差し出さず保存していた。その絵図面は、「庭相易断踊り」といわれ、「八卦の法」「五行の法」を組み入れた運命相剋判断の秘法の踊りにて門外不出とされている。役踊りには、柱掛かり、四ツ掛かり、雌じし狂いがあり、それは、師子なる「種ふくべ」がししを自在に操って、戯れ楽しむことにより一切の衆生を救うという「師子遊戯三昧」を意図するものである。

※当日のワークショップでは、踊り体験を行います。

 

◎お花(ご祝儀)に関してのお願い

「ヘンバイバライ」では、郷土芸能の魅力発信や、持続的で自主的な活動・運営の新たな仕組み作りを提案していきたいと考えています。趣旨にご賛同いただき、時には運営メンバーにもなっていただきながら、一緒に郷土芸能の未来を形作っていただける団体の皆さまにご出演いただいております。

特に、今後郷土芸能が力強く継続していくために、補助金に頼らない自発的な活動資金の調達が必要です。 例えば、お客様からのご祝儀・お花などの支援金で、イベントや芸能活動を回していけないか検討しております。

謝金や交通費は、芸能団体の組織運営として、担い手への慰労や後継者を呼び込むための飲食の提供など、とても大切な資金源です。

本イベントでは、芸能を見せる側・奉納する側と、観る・楽しむ・受ける側とのやりとりと関係性を、ご祝儀や投げ銭などを通して生み出し、それらを出演団体の皆様への謝礼や交通費として還元する方法を取りたいと考えています。

郷土芸能がより良い形で未来に繋がっていく挑戦に、ご観覧いただく皆様にもご賛同いただけますと幸いです。

 

◎駐車場について

会場の駐車場に限りがあるため、ご来場はできる限り乗り合わせてお越しいただきますようお願いいたします。

 

◎ハンギについて

ハンギとは、ニュージーランドに暮らすマオリ族の伝統料理で、大地に掘った穴の中に熱した石を入れ、その上に食材を入れたのちに、土を被せ蒸し焼きにする調理法です。

大地から授かった食材を大地の力を借りて調理して食べることを通して、『食べる』ことをもう一度考える機会を作りたいと考えます。

大地を踏み土地の邪気を払い五穀豊穣を願うシシオドリが、ハンギの最中に大地を踏み締めて踊ることは、食への感謝の直接的な繋がりを感じることができると考えています。

ハンギはどなたでも無料でお召し上がりいただけます。
調理からの参加も大歓迎です!
できれば食材も持ち込んでいただけるとありがたいです。(食材は根菜がオススメです)

 

◎ドリンク協賛について

芸能団体や運営スタッフへの飲み物は、毎年『みちのくコカ・コーラボトリング(株)』様にご協賛いただいております。

▶︎みちのくコカ・コーラボトリング(株)HPはこちら