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2025.07.02

「笹谷のかおり豆味噌」復活計画、はじまります

こんにちは。縁日の庄子さおりです。

春に始めた畑しごと。さつまいもや夏野菜もぐんぐん育ち、毎日の変化に一喜一憂しながら過ごしています。

自然栽培でいこう!と意気込んでいたものの、ウリハムシとの激闘を経て、今は農薬の力も少しだけお借りしながら野菜たちの成長を見守っています。

そんな中、新たにスタートしたのが、「笹谷のかおり豆味噌」復活計画です。

 

 

笹谷に息づいていた、味噌作りの文化

 

縁日がある一関市笹谷地区では、かつて冬になるとお母さんたちが集まり、地域で育てた「かおり豆」と米麹を使って味噌を仕込む風習があったそうです。

麹もまた、笹谷で収穫されたお米から作られていたとのこと。まさに土地の恵みと人の手仕事が合わさった、地域の味です。

しかし、仕込み場は雪の多い厳美地区にあり、高齢化による移動の難しさなどから、昨年を最後に味噌づくりは休止となってしまいました。

そのお話を聞いたとき、「この手仕事を、なんとか残したい」と思いました。

そしてわたしの心の中に、「笹谷のかおり豆味噌復活計画」が立ち上がったのです。

 

 

かおり豆、畑にまきました

 

今回、味噌づくりに欠かせない「かおり豆」の種を、地元の敏郎さんから譲っていただきました。

6月中旬、徳一さんの畑をお借りして、スタッフのご家族や地域の方に手伝っていただきながら種まきを行いました。

炎天下のなか、畝を立てて、穴をあけて、一粒一粒、丁寧にまきました。

畑しごとの先輩方から道具の使い方やコツも教えていただきながら、なんとか無事に作業完了。

そして4日後には、小さな芽が顔を出してくれました。

「本当に芽が出るんだ!」と、声が出てしまうほど感動しました。

 

手探りだけど、まずやってみる

 

正直なところ、小さな畑であたふたしていた私たちにとって、広い畑でのかおり豆栽培はちょっと背伸びな挑戦です。

でも、「やってみたい」と思った気持ちを信じて、できることを一つずつ、積み重ねていきたいと思います。

この豆たちが来冬、また笹谷で味噌になる日が来るように。
そんな想いを込めて、これからも大切に育てていきます。

笹谷には、あたたかく迎え入れてくれる人がいて、教えてくれる人がいて、いっしょに手を動かしてくれる人がいます。

暮らしの中に息づく知恵や手間の積み重ねが、何気ない日々を豊かにしていることを、この土地に通うようになって改めて感じています。

今後も、畑のこと、野菜のこと、そして笹谷のことを、少しずつ、楽しくお伝えしていけたらと思っています。