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2025.10.19 お知らせ
永沢碧衣 アーティスト・イン・レジデンス [縁日]
自らも狩猟者として山に立ち、秋田のマタギ文化を学びながら創作活動を続けるアーティスト・永沢碧衣さん。
来週10月20日から、縁日の店舗が立つ笹谷地区に碧衣さんをお招きし、2週間の滞在と制作活動をしていただくことになりました。
今回の滞在では、岩手に古くから受け継がれてきた伝統芸能「鹿踊り(ししおどり)」や狩猟文化に触れるフィールドワークを通して、碧衣さんに1つの作品制作をしていただきます。
テーマの一つである鹿踊りは、四つ足の獣を象徴する「シシ」に山の恵みへの感謝や供養の想いを込めた芸能で、
岩手の人と自然との関係を象徴的に表しています。
そんな鹿踊りが生まれ、今なお続くこの土地のルーツや、地域に暮らす人々の生き方、自然との距離。
足を運び、体感し、言葉を交わし、碧衣さんが見たこの土地をアートとして新しい表現につなげる試みです。
伝統と現代の感覚が交差する場をつくることで、岩手の土地と人に息づくアイデンティティを呼び起こす機会となれば幸いです。
永沢碧衣アーティスト・イン・レジデンス
●滞在期間
2025年10月20日(月)〜11月2日(日)[14日間]
●滞在拠点・活動場所
− 滞在拠点:岩手県一関市・笹谷地区の古民家
– 制作拠点:縁日石蔵内にて(〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷275)
●滞在中の主な活動内容
− 鹿踊りや狩猟、土地のルーツを巡るフィールドワーク
− 画材となる素材リサーチと収集
− 永沢碧衣による作品制作
石蔵での制作は、基本的に「公開制作」となります。
縁日にお越しいただいた皆さんも自由に制作過程をご覧いただけます。
※見学可能な日程については縁日Instagram等で別途お知らせします。
●期間中のイベント
<10月26日(日)> 野祭[前祭]
永沢碧衣「動物の血でつくるプルシアンブルー」ワークショップ
紺青やベロ藍、ジャパンブルーとも呼ばれる、紫みを帯びた深い青色。
有名な浮世絵にも使われているその「プルシアンブルー」を、狩猟した動物の血を原料につくります。
▶︎詳しくはこちらのページから
<11月2日(日)> 野祭
『作品展示』と『トークイベント』 観覧無料
完成した作品の展示と、今回のレジデンスを振り返りながら土地とアートを語るトークイベントを開催します。
アーティストプロフィール
永沢碧衣 aoi nagasawa
1994年 秋田県出身 絵画作家
2017年 秋田公立美術大学 アーツ&ルーツ専攻卒業。
主に東北の狩猟・マタギ文化に関わり、自らも狩猟免許を取得。
狩猟者としての経験を重ねていくことで出会う種々のものとの関係性を記録・表現した絵画作品を制作している。
巨視と微視を行き来することで「人と生物と自然」の相関を問い、それらの境界線を溶解し消化することが創作の原動。
解体した熊から膠を抽出したり、切り株をキャンバスに見立てたり、石から絵の具を採取したり。
素材としてもモチーフとしても日々、山と向き合いながらフィールドワークを重ね、生命の根源や循環、記憶の痕跡を辿る旅を続けている。
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【お問い合せ】
株式会社京屋染物店・縁日
TEL :0191-34-8030
Mail :info@kyo-ya.net
〒021-0041 岩手県一関市赤荻字笹谷275