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2025.11.13 お知らせ
「土と繋がっていた色」を生みだす―琉球藍 藍染工房 亞人 展 ―
沖縄県今帰仁村の山あいで、琉球藍の栽培から染料づくり、染めまでを一貫して行う「藍染工房 亞人(あじん)」の展示を開催します。

[展示会概要]
期間|2025年12月13日(土)〜12月21日(日) 11時〜16時
場所|縁日店舗内 〒021-0041 岩手県一関市赤荻笹谷275
[琉球藍 藍染工房 亞人]
琉球藍という植物を沖縄では昔ながらの方法で染料作りや染色をしています。
可能な限り色素と関わり続け[土と繋がっていた色]を手仕事の布ものや、採取した植物繊維に映し暮らしの中であったらいいなと思うものを提案しています。
ホームページ:https://ajin.base.ec/
作家プロフィール|
琉球藍 藍染工房|亞人 早瀬 泉
1989年、沖縄県今帰仁村生まれ。
40年間にわたり有機農業を営んできた両親から畑を譲り受け、2016年より琉球藍の栽培を始め製品化まで一貫して行っています。
日本画家であった祖父、酒井亞人の名前を工房名に掲げ、亜細亜の人として国や年代や性別に関わらず藍や、その周りが様々な文化、人、時間を繋ぐものになればとの想いを込めました。
[土と繋がっていた色]を素材に宿し、世界をほんの少し上書きし、暮らしの中にあった方が良いと思うものを提案しています。
2022年高岡クラフトコンペ入選。
2022年沖縄県今帰仁村にて工房兼直営店を構える。
2023年クラフトフェア[灯しびとの集い]に参加。


琉球藍はキツネノマゴ科の植物で、蓼藍とは異なる種類。
タネではなく挿し木で増やすため、畑に根づくまでに長い年月がかかります。
強い日差しにも、日陰にも弱い繊細な植物で、育て方はまるで生きものと対話するよう。

泉さんの畑では、ヤギの糞や草を発酵させた自家製堆肥を使い、無農薬・無化学肥料で栽培されています。
収穫した藍は「沈殿法」で泥藍に加工。その名の通り、どろりとした藍のペーストを甕で寝かせ、丁寧に染めの命を育てていきます。
藍は生きもの。冬は甕が静かに休み、気温が上がる春から再び色を宿します。


亞人さんの工房には、梶の木の樹皮から繊維を取り、叩いて延ばし、染め上げる布の飾りものや、苧麻の名刺入れなど、自然素材の素朴な美しさと、生命の力を感じる作品が並びます。
自らの手で畑を耕し、自然と向き合いながら育て、収穫する。
その積み重ねの先に、染め上げられる色こそが「土と繋がっていた色」。
泉さんのものづくりには、縁日が大切にしている“愛着を持って長く使える道具づくり”の思想が重なります。
[ワークショップ]
土と繋がっていた色−琉球藍と岩手の漆染の重ね染め

沖縄の陽を浴びて育った琉球藍の深い青と、岩手の森に根づくウルシノキの木部から生まれるやわらかな黄。
南と北、それぞれの風土から生まれた植物の色を重ね、自然の力で“深い緑”を生み出します。

琉球藍で染めたインド綿の大判ハンカチ(約50×50cm)やコットンサコッシュ(約30×30cm)に、
岩手の漆染を重ねて染め上げる体験です。媒染や煮出しなど、実際の染めの工程を体験していただきます。

インド綿 大判ハンカチ(左:重ね染め前 右:重ね染め後)

コットンサコッシュ(左:重ね染め前 右:重ね染め後)

割り箸や輪ゴムを使った絞り染めも可能です
染めの合間には、縁日のスコーンと飲み物を楽しみながら、藍染工房 亞人の早瀬 泉さんによるお話会を開催。
琉球藍に惹かれたきっかけや、藍づくりの工程、作品づくりに込めた想いを伺いながら、南と北の色、人と土地が響き合う時間をお過ごしください。
日時|2025年12月14日 13時〜16時
場所|縁日 〒021-0041 岩手県一関市赤荻笹谷275
参加費|
ハンカチ 5,500円(税込・縁日のスコーンと飲み物付き)
サコッシュ 11,000円(税込・縁日のスコーンと飲み物付き)
※準備の都合がございますので、申し込みフォームにて事前にお選びください
定員|10名(ハンカチ5名、サコッシュ5名)
講師|藍染工房 亞人 早瀬 泉(漆染サポート:京屋染物店 染職人)
お申込みフォーム|https://forms.gle/JKWUkM8QC7uXP5SQ8