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2023.03.15 ボランティア
「生ゴミは土に還す」縁日のコンポスト
里と山の心地よい関係をつくる縁日では、カフェで出た生ゴミや食べ残しをただ捨てるのではなく、土に還し畑の野菜や草木を育てるための腐葉土にして行きます。
腐葉土にするためには、自然の中にいる菌や微生物の力を借りながら生ゴミを分解していきます。
菌や微生物がより働き易く頑張れる環境を整えるためにコンポストを設置しています。
コンポストって、どんなもの?
コンポストは、英語のcompostからきており、堆肥・堆肥にするという意味です。家庭からでる生ごみや落ち葉などの有機物を、菌や微生物の力を借りて発酵・分解してもらい、堆肥を作ります。
これは昔から里山で当たり前に行われていた、暮らしの知恵のひとつです。
一般的な燃えるゴミの4割が生ゴミと言われており、その生ゴミは二酸化炭素を排出しながら焼却処分をされています。
捨てれば「ごみ」になる生ゴミですが、自然の力を借りて堆肥にすれば、野菜や草木を育てる栄養になります。
里山では当たり前に行われていた生ゴミを大地に循環させる暮らしの知恵が、環境問題やSDGsが何かと取り沙汰される現代、改めて注目され始めました。
コンポストは自然の中だけでなく、都会の暮らしのご家庭でも自作のコンポストを活用されている方も増えているようです。
ゴミを出す我々もただ捨てるよりも、生ゴミを地球に還元していることで、生ゴミ処理が気分が良いものになりました。
地球のためにやっているようで、実は自分に帰ってくる。
そんな心の循環も感じるコンポストがある暮らしです。
縁日のコンポストを、みんなで作りました!
愛知、仙台など、さまざまな地域からお越しになった方々と一緒にコンポストを制作しました。
みんなで朝早くから作業に取りかかります。
まずは材料となる木に防腐剤を塗るところからスタート。
切り口も丁寧に防腐剤を塗っていただきました。
天気が良かったので乾きも早くて作業がはかどります◎
コンボストで腐葉土を作るために、落ち葉を集めていきます。
みんなで手分けをしながら、縁日の里山の落ち葉を丁寧に集めていきます。
この落ち葉がいい土作りには欠かせない資源です。
コンポスト以外にも土壌改良や水捌け改善など、里山作りに落ち葉を活用していきます。
皆さん、夢中になって落ち葉拾いをしていました。
次にコンポストを設置する場所の土壌を改良していきます。
水捌けが悪いと、コンポストに入れた生ゴミが腐って悪臭が発生したり、虫が発生する原因になります。
設置前に水捌けをよくするために溝を堀り、雨水の通り道を作っていきます。
コンポストの内側にも縦に穴をいくつも掘り、水が地中に浸透するようにします。
縦に掘った穴は、集めていただいた落ち葉を入れることで、水が地中に浸透しやくすなります。
一旦作業の手を止めて、参加者の皆さんと一緒に朝食を食べました。
里山の自然の中で、みんなで囲む朝食は格別です。
朝食を食べ終わり、作業再開です。
防腐剤を塗った板を組み合わせ、コンポストを作っていきます。
手際良く組み立ていただき、あっという間にコンポストの形になっていきました。
組み上がったコンポストの足を、土に埋めて固定して出来上がりです!
コンポストの中に、拾い集めた落ち葉を敷き詰めていきます。
コンポストに入れる最初の生ゴミは、みんなで食べた朝食を作る時に出た、野菜の皮や玉子の殻。
生ゴミと落ち葉を混ぜ合わせ、微生物や細菌の力を借りて堆肥にしていきます。
沢山の方のご協力で、立派なコンポストを作ることができました。
これから縁日で出る生ゴミは、コンポストに入れて自然の力を借りながら土へと循環させていきます。
人と自然のより良い関係作りを目指す縁日では、自然に負荷をかけないより良い循環のあり方を一つずつ作っていきたいと思います。
縁日に来た時には、是非コンポストも見ていただけると嬉しいです。
今回ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございます!!