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2023.08.25 お知らせ
『ミルクの中のイワナ』上映会のお知らせ
自然をめぐる様々なジレンマによって、危機に陥っているイワナと人の関わりを描いたドキュメンタリー映画『ミルクの中のイワナ』の上映会を縁日で開催します。
岩手を代表する渓魚『岩魚(イワナ)』を取り巻く生態系が、いま危機に直面しています。養殖や放流、人工ダムや堰堤といった人間の行ってきた活動と自然をめぐる様々なジレンマと苦難。SDGsが声高に叫ばれる昨今、テクノロジーと自然環境保全、科学と文化、地域と共に「自然のコモンズ」とは何かを探るサイエンスドキュメンタリーです。
人と自然の繋ぐ場所『縁日』での上映会の開催は、岩手の自然環境や鹿踊を始めとした自然との繋がりを大切にする地域文化のこれからを考える意味では、とても重要な機会になる考えています。
一番身近な狩猟と言ってもいい『釣り』においても、魚の命とどのように向き合っていくのかは釣り人の視点としても今後ますます重要になってきています。
釣り人はもちろん、釣りはしなくとも自然環境に関心のある方にも是非ご覧になっていただきたい映画です。
お誘い合わせの上、お気軽にご来場くださいませ。
『ミルクの中のイワナ』のあらすじ
14,000以上の一級河川をもつ川の国・日本。北海道から本州の深山幽谷に息づく謎多き神秘の魚・イワナは、その生態にいまだに謎が多く、神秘の魚としてこれまで多くの人々を魅了してきた。そんなイワナを取り巻く生態系が、いま危機に直面しているという。
本作の物語は、イワナとその生態系に深く関わる研究者や漁協組合、釣り人など12名へのインタビューをベースに展開される。当事者が抱えるジレンマと苦難に密着する中、取材を通して見えてきたのは、高度経済成長期からこの国が抱える、古くて新しい問題だった──。
「なぜ魚は増えないのか」と30年間養殖魚の放流を行ってきた漁協組合員は語り、「種を守るとはどういうことか」とイワナ研究者が問う。そんな語りの背景には、漁業法で定められた増殖義務という制度、養殖魚と天然魚の交雑によって失われつつある生物多様性、釣り人の乱獲、そして私たちの生活を守るために建設されたダムや堰堤が与えた環境変化などの課題が複雑に絡み合っていた。それを今、どのように解きほぐすことができるのか。
伝統や歴史、科学と文化を「自然のコモンズ」をテーマに、私たちの自然とのあり方を探るサイエンスドキュメンタリー。
『A TROUT IN THE MILK / ミルクの中のイワナ』 2023年 | 日本 | 66分 | ドキュメンタリー
[出演] 中村 智幸(国立研究開発法人水産技術研究所)森田 健太郎(東京大学大気海洋研究所 教授)
芳山 拓(神奈川県水産技術センター 技師)
佐藤 拓哉(京都大学生態研究センター 准教授)
徳田 幸憲(高原川漁業協同組合 参事)
菊地 勇(役内・雄物川漁業協同組合 代表理事組合長)
西村 成弘(株式会社フィッシュパス 代表取締役)
戸門 秀雄(郷土料理ともん)
戸門 剛(郷土料理ともん)
山中 裕樹(龍谷大学先端理工学部 准教授)
佐藤 成史(ライター、フォトグラファー)
宮沢 和史(音楽家) [制作] [監督・脚本・編集] 坂本 麻人
[撮影] 田中 和也 , 山口 雄太郎 , 藤川 歩来 [水中撮影] 足立 聡 , 草川 城樹 [インタビュー]武田 俊
[キービジュアル] thirai yo [イラスト] 藤岡 美和 [音楽]DAISUKE TANABE , YOSI HORIKAWA
[プロデューサー] 坂本 麻人 , 武田 俊 [企画] 一般社団法人 Whole Universe [制作] THE LIGHTE SOURCE
公式ホームページ:https://trout-inthemilk.com/
予告編:https://youtu.be/w4WhYtKbpY8
サウンドトラック視聴:https://on.soundcloud.com/v4mt9
トークセッション『シシとイワナ -ネイティブの未来を語るとき-』同時開催
トークイベントは、『ミルクの中のイワナ』映画監督の坂本麻人さん、遠野で地域プロデューサーとして活躍し、張山しし踊りの舞手でもある富川岳さん、岩手の河川を知り尽くす釣りYouTuberの及川力さん、狩猟と鹿子躍を実践する京屋染物店の蜂谷淳平の4名によるトークセッションです。
『多様な種をどのように残して繋いでいくか?』『誰がどのように関わっていくべきか?』は、シシとイワナに共通する課題です。
麻人監督は『この映画は釣り人や自然環境を考える人はもちろん、地域文化のこれからを考える方々にも見てもらいたい』と語ります。
今回のトークセッションでは、釣り、郷土芸能、狩猟、自然保護というジャンルで活躍するプレイヤーをゲストに、これらの課題にどう向き合っていくべきか? 郷土芸能が日本一残り、イワナの楽園というべき岩手から考えていく意義はとても大きいと感じています。
『ネイティブの未来』について、皆さんと参加者の皆さんと共に考え語り合いたいと思います。
※トークセッションの詳細はこちらから
https://ennichi-satoyama.jp/news/1178/
上映会詳細について
●日時
2023年9月24日(日)
16:30 開場
17:00 上映開始
18:30 トークセッション
19:30 終了
●場所
縁日(〒021-0041 一関市赤荻字笹谷275)
アクセスはこちらから↓
https://ennichi-satoyama.jp/access/
●チケット
前売りチケット2,200円(税込) 当日チケット2,750円(税込)
※ワンドリンク付き
チケットのお求めはこちらから↓
フィッシングクラフトマーケット『里山の釣具市』も同日開催
岩手県内外から釣具ブランドが集い、フィッシングクラフトマーケットも同時開催。
●日時
9月24日(日)
10:00〜16:00
●場所
縁日石蔵ギャラリー
●入場
無料
●出店者
EFRICA(岩手)
SAMAR(高知)
オイカワ商店(岩手)
武隈釣具店(宮城)
rootwatsocks(岐阜)
INVITE(山形)